哲学カフェを開催しようと思っている人に参考になることがあるかもしれないので、僕が哲学カフェを開催するにあたってやっていることをメモしておきます。

1 事前準備

1−1 日頃

ヨコハマタイワの開催案内をするメーリングリストへの追加希望があったら、追加してお返事をする。

1−2 開催数か月前

会場を予約する。開港記念会館(電話)かイギリス館(市のシステム)。

開港記念会館は行って本申込みと料金支払い。イギリス館はネットで完結。

テーマをどうするかぶらぶら考える。

1−3 開催1月前

開催をメールで案内。

ブログとカレンダーにも記載。

参加申し込みに対応。返事をしてgoogle上のリストに登録。

新規申し込みならメーリングリストにも追加。

満席になったらブログに満席と記載。

満席後の申し込みに断りのお返事。

1−4 開催数日前

お菓子を買う。

参加者にリマインドメール。

2 当日

2−1 当日朝

会場申込書の控えやお菓子を忘れずに持っていく。

2−2 開催15分前

使用手続きをする。(イギリス館ならペンを忘れず借りる。)

会場の窓を開けて換気。エアコン設定。

開港記念会館なら入口に「ヨコハマタイワ」と書く。

ホワイトボードに本日のテーマを書く。

来場した参加者と雑談をする。

机をよける場合は、参加者が何人か来たら模様替え。(一体感を出すため。ただお菓子を置く場所がなくなるというデメリットが。)

お菓子を配る。

無料なので集金はなし。

2−3 開始!

開始の声かけ。

初めての方がいるか確認。一人でもいれば、説明を多めに入れつつ進める。

2−4 アイスブレイク

口ならしに、本名じゃなくていいので呼び名と、何かミニテーマを設けて一言。

ミニテーマの例。朝ごはんは何だった?好きな動物は?おすすめの場所は?など。あんまり深刻な話にならないもので。

他の参加者の話に別の参加者が質問するのは歓迎。対話の準備運動になる。

いつも言ってること。

・自己紹介は、やる哲学カフェとやらない哲学カフェがある。やらない哲学カフェは、属性など気にせず平等に話せるようにするため。

・自己紹介をしても、名前は覚えなくていい。あくまでアイスブレイク。

2−5 テーマ出し(その場でテーマを出す場合)

テーマのアイディアを出してもらう。

もし発言が出なければ、ひとつくらい準備しておいて呼び水として出す。ただ、決めるときは、進行役のテーマはなるべくやりたくないと言う。

実際そうなったことはないけど、自然科学的にすぐ答えが出そうなものは避けたほうがいいと思う。社会科学っぽいのは、うまくやればできるので避けなくていいと思う。

疑問文とするのはマスト。疑問文に答えを出すのが目標なので。

どうしてそのテーマとするのかは確認する。誰かの思いがあったほうが参加者全体の気合が入る。(だから事前にテーマ設定する場合も、盛り上がりそうだから、のような置きにいったテーマは避ける。本気で進行役がやりたいテーマで。)

テーマ出しの中で、他の参加者がテーマ候補について質問をするのも歓迎。

本当は話し合いでテーマを一つ選ぶのがいいが、たいてい多数決になる。

多数決は一度で決まると殺伐とするので2回で決める。

テーマが決まったらスマホで撮って、没テーマは消す。(この話は、あの没テーマとつながってる、というのがよくあるので本当は残したいけど、ホワイトボードがぐちゃぐちゃになるので泣く泣く消す。)

2−6 進行

(進行中の説明)

※一気に説明するより、タイミングを見て自然に必要なだけ話したほうがいいと思う。

・哲学カフェは哲学的なテーマについて話をする場所。ただ、テーマは何でもいい。哲学的でもいいし、哲学的でなくてもいい。一見哲学的じゃなくても、話せばたいてい哲学的になる。

・テーマについて完全な答えじゃなくても、この場で皆が合意できる暫定的な答えを見つけるのが目標。たいてい、そこまでいかないけど。

・細かいルールを定める哲学カフェもあるけど、うちはない。何かあれば進行役の指示に従ってほしい、というくらい。けど、大人なので指示に従うかどうかも自分で決める。

・発言は挙手で。人数が6名以下なら挙手不要にしてもいいかな。(ボールやぬいぐるみは、大人扱いじゃなくなる気がしてやってない。)

・場の安全は自分で守る。嫌な話になったり、なりそうなら、嫌だと申し出る。嫌な理由は言わなくていい。そうなったら進行役が話の方向を変える。

・相手の話を否定してはいけないというルールの哲学カフェもあるけど、相手の意見に異論をとなえるのは問題ない。人格攻撃のような言い方でなければ。

・発言は、進行役じゃなく、他の参加者に向かってしてほしい。

・沈黙もいいものなので、無理に発言しなくていい。

・話すのもいいけど、聞くのも面白い。他の参加者の意見を聞いて、自分の考えが変化したらなお面白い。

・熱い寒いがあれば一言。(参加者の誰かをエアコン担当に任命するといい。)

(進行中の心がけ)

・場を盛り上げるためにも、本気で取り組む姿勢を見せるのが一番の進行役の役割。

・前半で、1回でも、なるべく素朴な質問をして、このくらいの質問でいいと知ってもらう。

・難しい言葉が出たら、使った人に説明してもらう。

・学術的な高度な話が出たら、できるだけ積極的に乗って歓迎する。(そういう話ができない場だと思われるのも不本意なので。)ただ、かみ砕いて全員のフォローもする。

・話の展開が早くなったときは、乗り遅れている人がいないか確認。

・挙手のタイミングが遅い人もいるので、なるべくそういう人が発言できるように。

・話が込み入ってきたら、何の話をしているか、流れを整理して確認する。(これが結構難しい。)

・テーマからの脱線はOKだけど、脱線が長くなったら、今、こういうふうに脱線してるよね、と確認する。戻るかどうかは場の判断。

・参加者の発言を言い換えてまとめるのはアリだけど、ナマの発言自体に価値があるので、無理に言い換えない。(一見関係ない二つの話をしていてもどこかつながってるし、言いよどんでいても、それ自体に価値がある)だから、本当にわからないときに、こういうこと?と確認するくらいがいいと思う。

・長すぎる発言や攻撃的な発言とかは注意が必要だけど、あまりそういうのはない。

・人によって対話のスピード感が違うので、話の流れと一見ずれた発言があっても問題ない。上手な発言=いい発言ではない。

・若い人の考えはどうなの、女性の意見も聞きたい、といった属性を前提とした発言は避けてる。(言っちゃうけど。)

・スマホや辞書で調べた言葉じゃなく、自分の言葉で話してもらう。

・あまりにも簡単にまとまりそうになったら、あえて波風を立てることも。特に隠れた前提を暴くような疑問を出す。

(板書)

文ではなくキーワードで書かないと間に合わないしホワイトボードに収まらない

なるべく参加者の発言の中からキーワードを探し、言い換えない(意外と難しくて、結構自分の言葉にしちゃうけど)

2−7 休憩

あまり話の区切りは気にせず、ざっくり切って休憩に。

1時間くらいで5分トイレ休憩。

再開時は、どう話すか一言。たいていは、前半の続きでもいいし、テーマについて新たな話でもいい、と言ってる。

2−8 最後に

あまり話の区切りは気にせず、ざっくり切って終了。

テーマに対する答えに近づいたかどうか一言。(一応、それが目的なので。)

最後に、話し足りないことや、全体の感想などを一応全員からもらう。嫌ならパスでも可。(参加者全員の全体の受け止めを知っておきたいからやる。)

ヨコハマタイワに対するダメ出しも。(たいていない。)

2−9 片づけ

5分前目安で終わる。

ホワイトボードの写真を撮っておく。

掃除、席のレイアウト直しなど。

忘れ物がないように。

終わったら、事務室に連絡してチェック。

2−10 終わった後の任意の集まり

終了後、時々、飲みに行くこともあるけど、ナンパ的な不快なことがないかだけは一応気にする。

あと、男性・高齢者が女性・若者に説教するような展開がないよう、やんわり気にする。

あとは大人なので好きにしてもらう。

3 事後

個人情報を気にしつつ感想を書いてブログにアップ。

以前は個人情報上問題がないか事前に参加者に確認してもらっていたけど今はしてない。

参加者にブログにアップしたことを周知。