ヨコハマタイワ23でした

今日の午前中、「あざとい。」をテーマにヨコハマタイワをしました。

今年はまだ開催してなかったので、花粉症になる前に、と思ったのだけど、遅かったです。
1週間前くらいから、なんだかムズムズする感じです。だけど、なんとか症状は出ずに進行役を勤め上げました!

会場は開港記念会館のいつもの部屋で、ちょっと少なく、4名の参加でした。
うち1名が初参加で、あとは何回も来てくれている方。初参加の方も、こういう対話形式のものについては知っていたようで、とってもスムーズに進みました。

始める前は、僕がなんとなく引っかかった言葉だから「あざとい。」をテーマにしたけど、皆さんは、あまり引っかからない言葉なのかなあ・・・だから参加者が少ないのかなあ・・・テーマ設定が悪くて盛り上がらなかったらやだなあ・・・なんて思ってたけど杞憂でした。

皆さん事前に色々考えてきてくれて偉い偉い。今回、いい感じで進んだのは、やはり参加者がよかったからだなあ・・・
僕は哲学カフェっていうのはとても懐が深いもので、正直、どんなテーマでもやれるという自信があるけど、それは参加者みんなで力を合わせれば、という条件付きなんですよね。

進行役としてちょっと新しいことをチャレンジしてみました。
今回、最初に、参加者にいくつか問いを出してもらったけど、どの問いにするかを絞らず、なんとなく話を進めてみました。どの問いも、なんとなくつながっていたし、人数も少なかったので、一気にやっちゃってもいいかな、と思って。
おかげで、1時間30分強の短い時間だったけど、結構深いところまでいけた気がします。
あえて振り返ると、「あざといってどういうこと?」というテーマだったということでいいのかな。

話の中身としては、「あざとい」というのを、本来の意味通り?にネガティブに捉える人と、「あざとかわいい」みたいな感じでポジティブに捉える人とがいるというのが興味深かったです。そういう幅がある言葉って面白いですね。
あと、高倉健はあざといのか。役者には二面性があるからあざといのでは。パンダやピカチュウはあざといのか。発信者本人があざといのと、受け手があざといと感じるかの違いがあるのでは。なんて話もありましたね。

「あざとい」をポジティブに捉えるなかで、「あざとい」が失敗すると「ぶりっ子」になる、なんていう話も。では、何が成否を分けるのかというと「自己プロデュース力」で、それに成功すると「田中みな実」のように「あざとかわいい」として評価される。その力をポジティブなものとして捉えるなら「あざとい」はポジティブな言葉になるということです。
一方で、あざといは、漢字で書くと「小聡明い」だそうで、所詮、「小さい」「自己プロデュース力」だから、その小ささが悪目立ちするという点を強調するなら、「あざとい」はネガティブな意味を持つことになります。
では、その小ささは何かというと、自分の利益しか考えてないという人間の器の小ささ、という話に。だから、マザー・テレサのような人は、もし「自己プロデュース力」に長けていたとしても、「あざとい」にはならないということです。
こんな、2面性があるというのが、僕のなかでの整理です。
そのなかで、「あざとい」に2つの意味があるけど、奥ゆかしい日本人ぽさから、わかりやすいグローバルな感じに、世の中が変わってきたから、わかりやすい「あざとい」がポジティブなものに変化してきているのでは、なんていう話も思いつきましたね。

と、備忘録のように書いてみましたが、他にも色々話が出ましたね。まあ、参加した人だけの秘密ということにしましょう。
参加していない方には、細かいところは伝わらないと思うので、こういうテーマ設定でも、いい感じで話が盛り上がるんだよ、ということだけでも伝わるとうれしいです。参加してくれた方、ありがとうございました。

午後の開催だと、飲みに行ったりしますが、午前中だとさくっと解散です。飲みに行くのが好きだけど、こういうさくっとしたのがいいという意見もありました。次回は花粉症が終わってからですが、どうしようかな。午前中にやって、そのあと、昼飲みに繰り出すというのもいいなあ。。

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