2週間遅れのヨコハマタイワ43の感想です
正月休みの最終日にヨコハマタイワを開催しました。
(いつも、数日以内には記録を書いてるのですが、今回は忙しくて後回しになり、鮮度が落ちてしまいました・・・)
正月休みなのに参加者が集まるかな、と不安でしたが、すぐに満席となり、当日は7名に参加いただきました。(1名は欠席)
仕事モードへの切り替えにちょうどよかったのかも。
テーマは超長くて、
「私たちは、宇宙の果ての、(どうやら現代の人類と似ているらしい)とある異文明に対して情報発信ができます。ただし、1回だけ、一方通行で答えは返ってきません。何を伝えることにしますか。」でした。
これは、昨年春頃にテーマを募集した際に、参加者の方から提案があったもので、いつかやりたいと思っていたものです。
広大な宇宙の片隅で、ある文明から別の文明へ、一度だけ、短い電波が飛んでいく情景って、切なくて、美しくないですか。
けど、普段やっている「優しさとは何か」みたいなテーマとは全く違うテーマ設定だから、きっと、進行が難しいんだろうなあ、とは始まる前から予想してました。
実際やってみると、やっぱり難しくて、特に、「①書かれていない前提を参加者間で揃えること」と「②話が向かっていく方向を参加者間で揃えること」が難しかったと感じました。
①の書かれていない前提とは、例えば、相手の宇宙人は地球人の言葉や価値観を理解できるのか、とか、絶対に「一方通行で答えは返ってきません」なのか、といった前提です。こうした参加者間での隠された前提のズレが徐々に明らかになるたびに、モグラ叩きのように都度、介入して整理しちゃいました。
そのせいで、話の流れが断ち切られちゃったんじゃないかな。
また、②の話が向かっていく方向についてですが、いつもだと、「◯◯とは何か?」というかたちで、一緒に謎を解き明かそうとする方向に進むのだけど、今回は「何を伝えるか?」だったので、まあ人それぞれでいい話なので、場の方向性を出すのが難しいと感じました。
無理やり、みんなで何を伝えるか決めよう!という流れにしたけど、まあベストは尽くしたつもりだけど、これでよかったのかはわからないです。
と書いたけれど、これらの難しさは(進行役の苦労はともかく)欠点ではなく、逆に新鮮で魅力的な場になったと思います。
特に、異星人に何を伝えるか、一人ひとりが自分のアイディアを述べていく場面があったのですが、それぞれのアイディアが、うまく繋がったり、予想外なものだったり、という感じがよかったな。一人ひとりの頭の中ってこんなに似ていて、こんなに違うんだな、と改めて気付かされました。
そこで出たアイディアは、おすすめ音楽を送る、ハートマークを送る、人類の宇宙進出の状況を報告する、(「今を大切に生きる」というような)メッセージを送る、(「現代人はスマホを使ってるよ」というような)今の記録を送る、自然の画像を送る、微生物が詰まった海水の塊を送る、などなど。
記録だけ読んでも「なんで海水?」と意味不明かもしれませんが、よく話を聞けばちゃんと理由があって、けれど、その理由はあの場にいた参加者だけの秘密にしておきます。(書いても多分うまく伝えられないので。)
ということで、どうしても僕は進行役として話を構造化して整理しがちなんだけど、今回は、そうさせない良さがあった気がします。変にきれいにまとめない良さ、かな。僕からすると、構造化しようとしても、うなぎのようにするりと逃げていく感触がよかったです。
そう思えたのは、今回はテーマの提案者が別にいて、この場は僕だけのものじゃないんだぞ、と思えたからかも。
提案者の方にはレジュメ?も作成いただき、光速でも何万年もかかる宇宙のサイズ感とか、問題の所在をわかりやすく説明いただきました。
おかげで参加者が、似たような情景を思い描くことができたんじゃないかな。
今回は、僕と提案者の共同開催という感じもあったけど、こんなふうに何人かで共同で主催してる哲学カフェがうらやましいです。(主催者間の調整がめんどくさそうだけど・・・)
今回は、コミュニケーションの本質という身近な問題と、宇宙ならではの壮大なイメージが混ざり合って、ここだけの不思議な問題意識を共有できたのではないでしょうか。
僕はSF的なネタが好きなので大満足でした。
もう2週間経っちゃったので、細かいところは漏れてるかもしれませんが、そのときの感じを思い出しながら書いてみました。
いつかまた、長文シリーズやろうかな。
